「治癒魔法の間違った使い方」は、異世界転生ジャンルのバトルマンガです。
なろう系小説原作のコミカライズ作品です。
Contents
治癒魔法が重宝される世界
主人公の兎里は平凡な高校生。学校で人気のクラスメイト龍泉と、憧れの先輩の犬上とたまたま帰りが一緒の時に、彼らと異世界に召喚されてしまいます。
そこからはテンプレ展開で、勇者としての適性を見出された龍泉と犬上は異世界を救うように依頼されます。
たまたま巻き込まれてしまった兎里も適性を見たところ、「治癒魔法」の適性が。
そしてそれを見た国王たちは、兎里を「ある人物」から遠ざけようとするのですが・・・・・というストーリーです。
体育会系なヒーラー
主人公の兎里は治癒魔法の使い手であり、普通なら戦闘には直接参加せず、後方で支援にまわる立場です。
しかし、兎人に治癒魔法を教える師匠、はバリバリの体育会系。来る日も来る日も過酷な筋トレで、普通のヒーラーの訓練ではありません。
(出典:「治癒魔法の間違った使い方」)
そんな兎人は、訓練にめげるどころか反骨精神でみるみる逞しくなり、「武闘派ヒーラー」として無双するようになります。
兎里の見た目も能力適性も、「心優しいヒーラー」という雰囲気なのですが、バリバリ体育会系というギャップがとても面白いです。
まさかの才色兼備ヒロイン
そしてもう一つギャップが楽しめるのが、ヒロインの犬上です。
彼女は転生前は才色兼備のとして学校中から憧れを集めていましたが、実は剣と魔法の世界が大好きなちょっと残念な女の子で、異世界でその本性を丸出しにします。
(出典:「治癒魔法の間違った使い方)
そして兎里に絡んでは冷たくあしらわれて終わるのです。こんな感じで、憧れの先輩が残念な女の子だったという、まさかの方向へのギャップも楽しめます。
「残念系あしらわれヒロイン」という新しいジャンル
この犬上のキャラクターも、ヒロインとしてはかなり珍しいと思います。
だいたい異世界で転生マンガのヒロインは、純真清楚タイプ、おっとり天然タイプ、面倒ツンデレタイプに分類される・・・・・と私は分析していますが、犬上はそのどれにも当てはまりません。
主人公に絡んではあしらわれるという「残念あしらわれ系」とも表現できるでしょう。
このような残念系ヒロインが、主人公とどうなっていくかも楽しみです。
このように、異世界転生のバトル漫画としては王道の展開ながらも、キャラクターの大きなギャップが面白いのが本作の最大の特徴でしょう。
「ギャップ」は興味を引くための効果的な手法
「キャラクターのギャップ」というのは、異世界転生マンガに限らず、ほかのジャンルのマンガや映画、ドラマなど、色々なジャンルで描かれるポイントです。
リアルでも、「仕事を完璧にこなしている上司が、意外とかわいい趣味を持っている」なんていうギャップが親近感を生むなんてこともあるでしょう。
異世界転生マンガでも、キャラクターや設定においてギャップを利用しているケースがありますが、本作はキャラクターのギャップをうまく描いていると思います。
ギャップのあるキャラや設定が好きな人にオススメ
以上、治癒魔法の間違った使い方の紹介でした。
無双度:★★★★
ハーレム度:★★★
ギャグ度:★★★★
シリアス度:★★
色気度:★★
バトル度:★★★★
スローライフ度:★
「武闘派ヒーラー」という設定に興味がある人にオススメ
「残念あしらわれ系」ヒロインに興味がある人にオススメ
ギャップを面白く描いたマンガが好きな人にもオススメ