異世界漫画紹介

「無職の英雄~別にスキルなんか要らなかったんだが」スキルシステムへのアンチテーゼ作品

「無職の英雄~別にスキルなんか要らなかったんだが」は、剣と魔法の世界を舞台にしたバトル漫画です。

なろう系小説のコミカライズ作品で、主人公の無双が楽しめる作品です。

 

与えられる職業によって本人の生き方が決められる世界において、剣姫の母親と魔導王を父に持つ主人公のアレルは、その将来を大きく期待されます。

しかし、十歳の儀式で判明した彼の職業は「無職」。

周りにはバカにされ、両親には「自分たちが働くから」と心配される中、アレルは努力と修練によって強くなろうとします。

そして実際に、数々の剣技をマスターし、大きな力を身につけたアレルが冒険者として無双するという・・・というストーリーです。

Contents

無職が最強になるパターン

なろう系小説を好む層を反映しているのか、なろう系小説では、無職という設定がよく利用されます。

だいたいは、無職からこその特殊な能力で強くなるという展開が多いですが、本作はそういう特殊事情ではなく、ひたすら努力によって無双することになります。

とはいえ、努力の描写はほとんどなく、読者としては無双する様子だけが存分に楽しめます。

このように、職業やスキルなどの、「付与されるギフト」が全くない中でも無双する・・という珍しい展開が楽しめます。

「スキル」システムへのアンチテーゼ

異世界転生ものでは、スキルさえ身に付けば、本人の身体能力や努力など関係無しに、強力な攻撃を繰り出せることが多いです。

異世界転生マンガに限らず、多くのバトル漫画やゲームでも普通はそうです。

本作では、その設定へのアンチテーゼになっており、主人公がスキルを身に付けず、努力と反復によって、スキル同等の技を繰り広げる展開が楽しめます。

つまり、職業とスキルによって強さが決まる世界において、無職という大きな枷を負った主人公が、努力によってそのハンデを跳ね除けてて無双するという展開が本作の醍醐味と言えるでしょう。

無職の英雄紹介画像
(出典:「無職の英雄~別にスキルなんか要らなかったんだが」)
※なかなかショッキングな言われ方ですが、諦めずに努力した結果無双します。

 

本作の世界では、与えられた職業によって生き方を決め、与えられるスキルで活躍することが当たり前の価値観です。

しかし、その中で、自分のやりたいこと、なりたいものに向かって努力し、無双するというアレルの姿には、私たちも現実世界で努力するような勇気をもらう人もいるかもしれません。

珍しく両思いにならない展開

なろう系コミカライズ作品では、主人公が草食系なのにモテモテになるという展開が多いですが、本作はここでも微妙に変わっています。

アレルは、ギルドの看板娘・リリアには思いを寄せられますが(といっても、アレルを自分に惹きつけることでギルドを安泰にするという打算もありますが)、アレルが彼女に惹かれる様子はありません。

 

しかし、剣士が職業の娘・ライナに興味があり、ことあるごとにアレルは彼女に「美人だ」などの言葉をかけて困らせています。

とはいえライナは色恋方面には疎いため両想いにはなかなか進展しません。

そのため、「ギルド娘→主人公→剣士の娘」という三角関係が楽しめます。

スキル概念を覆す作品が好きな人にオススメ

以上、「無職の英雄~別にスキルなんか要らなかったんだが」の紹介でした。

無双度:★★★★★
ハーレム度:★★
ギャグ度:★★★
シリアス度:★★★
色気度:★★★
バトル度:★★★★
スローライフ度:★

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