異世界漫画では、強力なチート能力で無双するのが王道です。
無双するパターンとして代表的なのが、「高い身体能力」「強力な物理攻撃スキル」そして「異常な魔力・特殊な魔法」です。
魔法で無双するというのは、ファンタジー世界ならではの醍醐味であり、転生した主人公だったりすると、特に魔法に憧れることが多いものです。
そこで今回は、毎日365日異世界漫画を読んでいる私が、魔法による無双展開が楽しめる作品をまとめました。
強力な魔法でモンスターをなぎ倒す作品もあれば、見下してくる相手を見返したり、便利な生活を送るパターンもあります。
Contents
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

作品特徴
主人公の得意魔法:さまざまな魔法
魔法の使い道:バトルなど
バトル展開:かなり多め
見た目可愛いショタ王子が凶悪な魔力で大暴れ
ファンタジー世界で魔法の才能が無く、魔法の決闘によって殺された主人公の男は、とある国の第7王子として転生します。
その体は魔力の才能に溢れており、今度は気ままに魔法の研究を極めていく・・という展開が楽しめる作品です。
王子に転生する作品は数多くありますが、本作は、魔法で無双する展開に力を割いており、主人公は政治や恋愛などに全く興味がなく、ひたすら魔法で強くなることを目指すキャラクターになっています。
その興味は常軌を逸しており、古代魔法を知りたいがために、封印されていた魔王を復活させてしまうくらいの魔法バカです。
そんな魔法バカな主人公のキャラクターや、彼が放つ大迫力の魔法が楽しめ、想像以上の魔法を発動させてしまい、空の大気を吹き飛ばしてしまうなどの高レベルな魔法の炸裂っぷりが面白いです。
(出典:「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」)
また本作は、主人公の見た目も特徴的で、可愛らしさを感じさせるショタ的なキャラクターになっています。
絵のタッチ自体が少年少女の可愛さを際立たせる描写になっており、いたいけな少年少女らしさが際立つキャラクターが多いです。
しかしながら、主人公に関していうと中性的なキャラながら、魔法の威力は凶悪で、魔法を極めるためは手段を選ばないキャラという、ギャップが面白い作品になっています。
オススメポイント
魔法以外には一切興味を示さない魔法バカぶり
ダイナミックな魔法の描写が楽しめる
ショタな見た目のキャラが堪能できる
異世界チート魔術師

作品特徴
主人公の得意魔法:魔力による肉体強化
魔法の使い道:バトル
バトル展開:かなり多め
名作『ドラゴンボール』的異世界転生マンガ
高校生のタイチとリンの二人は、突然異世界に転移してしまいます。
状況がよくわからず冒険者に助けられ、無事に街にたどり着く二人ですが、実は二人ぞれぞれに強力な魔法の才能が備わっていて・・という展開です。
異世界転生モノでよく登場する神が現れず、幼馴染の男女二人がいきなり転生する形になりますが、転生によるボーナスはバッチリついています。
異世界に存在する四属性の全てを扱うことの出来る才能と、魔力による肉体強化で肉弾戦最強という、種類の違う最強パターンを、二人がそれぞれ身につけている無双ぶりです。
特に主人公のタイチの才能はすさまじく、魔力で肉体強化するだけで充分無双しますが、ピンチになるとさらなる能力に目覚めることになります。
本作では、基本的にバトルがメインで進む展開になっており、最強の主人公がバトルで無双しつつ、たまに訪れるピンチでは、さらなる力に目覚めるというパターンが楽しめます。
このように、クセのないバトル展開が多く、『ドラゴンボール』的な王道パターンを味わえる作品です。
本作は、異世界転生モノの中では早めにコミカライズされており、「異世界転生してチート無双展開」パターンの教科書的なイメージがあります。
ちなみに、幼馴染2人の関係性は若干変化球的な展開で、素直に両想いという感じではありません。
リンはタイチに思いを寄せていますが、タイチの方が異世界の女性といい感じになったりします。
シチュエーション的には明らかにくっつきそうなのですが、素直にそうはならないところがまた楽しみだったりします。
オススメポイント
魔法による無双バトルが思う存分楽しめる
『ドラゴンボール』的なバトル王道展開
素直にはいかない幼馴染どうしの恋愛事情
賢者の孫

作品特徴
主人公の得意魔法:攻撃魔法・補助魔法・強化魔法全般
魔法の使い道:バトル・育成・武具製作など
バトル展開:多め
「また俺、何かやっちゃいました?」の始祖
現世で事故死してしまったはずの主人公・シンは、剣と魔法のファンタジー世界に転生します。
そこでは「賢者」と呼ばれる魔法使いたちに育てられ、魔法の才能を開花させていきますが、あまりにも強すぎる魔力を持ち、世間の常識を教わらなかった彼は、入学した学園で次々と問題を起こす・・という展開です。
異世界で強力な魔法の能力を身に着けるだけでなく、異世界の普通の強さを知らない主人公が、強力や魔法攻撃や、普通は扱えない補助魔法を発現して、入学先の学生や教師までもを驚かせる展開が楽しめる作品です。
本作の主人公が見せる、「自分がどのくらい強いのかがわからないために、軽い気持ちでやったことが周りの度肝を抜く」という無双のパターンは、「無自覚無双」や、「また俺何かやっちゃました?」的無双などと呼ばれます。
本作は、2015年くらいから小説が掲載され、異世界転生マンガとしては早い段階でコミカライズされています。
主人公・シンの魔法の無双ぶりはすさまじいものがあります。
人類では到底かなわないような相手の魔族を簡単に圧倒
普通は扱えない転移の補助魔法を簡単に発動
武器防具にバフ(強化魔法)をかければ、それが国宝級の武具になる
そして、学園の同級生を育て、その強化に成功するなど、考え付く限りの多方面で魔法の無双をやっちゃっています。
魔法で無双する作品はもちろん他にもありますが、ここまで範囲を広く、魔法での無双ぶりを描いているのはそうそうありません。
そして、このような無双を、さもあたりまえのようにやってのけるシンに周りが驚く・・という展開が次々繰り出されます。
今では異世界転生マンガの一つのテンプレにもなっている「無自覚無双」ですが、これは本作の主人公のシンの無双ぶりから生まれたと言われています。
「魔法を使った無双展開が読みたい」という人は、まず本作を読んでみると、異世界漫画の無双のイロハがわかります。
オススメポイント
「また俺、何かやっちゃいました?」の始祖である主人公
バトルだけでなく多方面に渡る魔法無双ぶり
仲間たちも成長する育成要素もあり
ネクストライフ

作品特徴
主人公の得意魔法:攻撃魔法・補助魔法
魔法の使い道:バトル・移動・幻覚など
バトル展開:少な目
最強の魔法使いのスローライフ冒険
雪山で遭難してしまった高校生は、自分が異世界に転生してしまったこと気づきます。
そこで彼は、モンスターの言葉を理解する美少女のアネットと出会います。
主人公は、アネットとお供のモンスターたちと行動をともにしますが、彼女を狙う人間たちに追われて・・という展開の作品です。
主人公は魔術師のマリウスとして、強力な魔法の才能を身に着けることになります。
その能力を使い、異世界で活躍しますが、強力な魔法をぶっばなして敵をやっつけるという展開は意外と多くありません。
どちらかというと、魔法の能力を使って冒険をしていくという展開がメインです。
マリウスは、転送能力を使用したり、幻覚魔法でモンスターの見た目を人間に変えるなど、 補助的な魔法を多用します。
単純に火力があるというよりも、色々な魔法を使えるという点で魔法による無双が楽しめます。
また、モンスターと敵対するのではなく、友好的に関わるのも大きな特徴です。
ヒロインのアネットは、モンスターとコミュニケーションをとれる才能があります。
その能力を活用し、冒険者としてのクエストを受けたときも、モンスターを倒すのではなく、話し合いによって立ち退いてもらったり、お願いして羽をもらうというという解決の仕方をとります。
モンスターを倒すときも、相手に危害加えるような悪者であることを確認した上で退治するため、モンスターを人間のように扱っているところが珍しいです。
このようにスローライフ色が強く、バトル展開が少なめではありますが、その中でも主人公のマリウスが、ピンチになるアネットを助けるために戦うシーンもあります。
最強の魔力を持つ主人公が、普段は優しく戦うことは少ないものの、 いざという時にはその力で大活躍するという展開が魅力な作品です。
オススメポイント
魔法を駆使して冒険スローライフ生活
モンスターと友好的に接する展開
ピンチに駆けつける主人公のかっこよさ
劣等眼の転生魔術師

作品特徴
主人公の得意魔法:攻撃魔法をはじめあらゆるジャンル
魔法の使い道:バトル・転生
バトル展開:少な目(簡単に相手を圧倒するため)
最強主人公に次々と挑む、身の程知らずの当て馬キャラ
強力な魔法の才能を持つアベルは、勇者とともに魔王を倒した後、自分の強大な力を恐れられます。
そんな状況に嫌気がさした彼は、自分の能力が理解されるはずの未来に転生することを決意します。
少年の姿で転生に成功した彼は、魔術の学園に入学し・・という展開です。
強力な魔法の能力を持つ主人公が、転生後の未来では、周りの魔法の能力が衰え、結果的にさらに強くなるというパターンです。
無双する下地が完全にできており、主人公のアベルは、作中最強の魔法使いのキャラクターとなっています。
そのようなシチュエーションの中で、本作の大きな特色は、「見返し展開」が多いことです。
幼少期から学園に進み、学校生活を送ることになりますが、 出会うキャラ出会うキャラがことごとくアベルを見下しては、返り討ちに遭います。
異世界漫画では、比較的見返し展開は多く見られますが、その中でも特に本作は見返し展開が豊富にあるため、このパターンが好きな人にはオススメです。
また、作品のシチュエーションとしては、 学園ものになっており、最強の主人公が魔法の学校魔法のエリートが集まる学校に入学し、そこで活躍するという展開になっています。
学園モノは、精神的に未熟で身の程知らずな子どもキャラを登場させやすいので、主人公を見下してくるキャラが多く登場しやすい傾向があります。
実際、アベルに向かってくるキャラクターと彼では実力が違いすぎるため、死闘を繰り広げるという展開にはならず、全力を出してくる当て馬キャラを、アベルが一蹴するというパターンになるため、展開のわりにバトル描写は少ないです。
次々現れる当て馬キャラに対して、 アベルがどう無双するかという展開が大いに楽しめる作品です。
また、転生前に保護した魔族の娘をはじめ、学校で出会う魔法のエリート美少女から惚れられており、ハーレム的な展開も楽しめます。
女性キャラがスタイルがいいことが多く、彼女たちの性格も積極的で、お色気シーンもあります。
このように、無双だけではなくハーレムも堪能できるため、異世界転生マンガの王道を味わうことができるのも本作の魅力です。
オススメポイント
もともと最強なのに転生によってさらに最強に
次々と現れる当て馬キャラを圧倒
ハーレム&お色気展開もあり
ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がだったら伝説になっていた。

作品特徴
主人公の得意魔法:攻撃魔法中心
魔法の使い道:バトル
バトル展開:多め
漫画お約束の王道シーンから始まる無双物語
勇者パーティーの魔法使いとして戦いに参加していたラックは、魔王を倒すことに成功します。
しかし、帰ろうとした矢先に復活した魔王を食い止めるため、ラックは自分だけが残り、戦いを続けます。
延々と戦いは続き、見事魔王を倒したラックですが、元の世界に帰ると、なんと10年の月日が経っており・・という展開です。
異世界漫画に限らず多くのバトル漫画では、味方を助けるために敵を食い止めるという場面があります。
本作はそんなシーンからストーリーからはじめ、一人で魔王と10年間戦い続けた男が、平和な世界に帰っていくという展開になります。
10年の戦いで得た力は相当なものになっており、ラックは完全に無敵状態で、実際にバトルでは圧倒的な力で敵を倒す無双ぶりが楽しめます。
そんなラックは、名前を変えて一冒険者として活動し、若手の冒険者を育てたり、かつてのパーティメンバーと再び連携して戦うなどの展開が見られます。
わりとバトルが多めの作品で、主人公以外の色々なキャラの戦いも楽しめますが、最後はラック自身が大トリ的に戦い、活躍するという流れが楽しめます。
オススメポイント
バトル漫画胸熱のシーンから始まるストーリー
魔王との10年にもわたる戦いで最強化
色々なキャラによるバトルが楽しめる
失格紋の転生賢者

作品特徴
主人公の得意魔法:攻撃魔法をはじめあらゆるジャンル
魔法の使い道:バトル・育成・補助
バトル展開:多め
最強の魔法使いがさらなる高みを目指して転生
単独でドラゴンを倒すほどの力を身に着けたものの、自分の生まれた能力に限界を感じた主人公が、自分の限界を超え、またパーティーを組んで戦うことをめざし転生します。
そして、同じ世界の未来に転生した主人公は、望む才能を身につけます。
さらには、未来の世界が魔法の能力のレベルが以前より下がっており、必然的に主人公が作中最強の力を持っているという状況が出来上がっていて・・という展開です。
このような、元々最強の主人公が転生したら周りが弱くなっていて、 ますます手がつけられなくなるパターンは異世界転生ものとしてたまに見られます。
最強の魔法の能力を持った主人公は、入学した学園内で、最強の能力を発揮し、自分を見下してくる相手の鼻を明かします。
また、冒険者としてダンジョンに潜っては強力な敵を倒したり、自分達を狙う凶悪な敵を返り討ちにしたり、 魔法バトル漫画として、 爽快なバトル展開&武装が楽しめます。
ちなみに、転生した主人公は、仲間を作ってパーティーを組むことも大きな目的としており、実際に仲間たちの成長育成要素も楽しめます。
この要素があることによって、 単純な無双を楽しむだけに終わらないため、作品の楽しみ方を豊富にしてくれます。
また、一人で戦うだけではなくパーティーで戦うため、周りと連携しながら戦ったり、他のキャラクターを活かすためにあえて脇役に回ることもあります。
他にも、仲間キャラが前座的な扱いで雑魚モンスターと戦い、ボス的な敵は主人公が戦う・・という展開になったり、色々なバトルのシチュエーションが楽しめるところも魅力です。
主人公が魔法で無双するという作品は、展開が大雑把になってしまうパターンもありますが、 本作はそういう心配がなく、色々なシチュエーションを楽しめることが大きな魅力と言っていいでしょう。
オススメポイント
作中最強の主人公がバトルで相手を無双
仲間の育成展開もあり
主人公による無双以外にも色々なバトル展開
魔法で無双する作品は前から連載されている作品が多い
魔法で無双する展開が楽しめる、異世界漫画を紹介してきました。
魔法で無双するというのは、異世界漫画としては王道中の王道なので、有名な作品は昔から連載されているものが多い傾向にあります。
逆に、最近コミカライズされる作品は、王道からは離れ、一風変わった設定で面白く見せるというパターンが多い傾向にあります。
魔法で無双する展開を楽しみたい場合は、少し前に連載開始された作品にあたるとよいでしょう。
