「破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・」は、「月刊コミックZERO-SUM」で連載されていた異世界転生マンガです。
ライトノベルのコミカライズ作品で、悪役令嬢モノの設定をベースにしたラブコメ展開が楽しめる作品です。
貴族の娘であるカタリナは、幼少期に頭を打ったショックで、前世が女子高生だったこと、そしてこの世界がかつてプレイしていた乙女ゲームの世界であることを思い出します。
そして、自分のキャラクター、カタリナはゲームでは悪役令嬢であり、自分の運命は破滅エンドばかりであることに気づき・・という展開です。
Contents
悪役令嬢のはずがハーレム築き上げる主人公
本作は、典型的な悪役令嬢モノの設定で、自分の破滅エンドを避けるために、学校での立ち降るまいに注意する主人公のドタバタぶりが楽しめます。
ジャンルとしてはラブコメで、明るく楽しい展開が楽しめます。
(出典:「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・」)
※たびたび開催される脳内会議の様子
主人公のカタリナは、自分の破滅エンドを避けるため、ゲームの記憶を活かしながら、周りの好感度を下げるような地雷行動をとらないようにとにかく気をつけます。
その結果、「各キャラクターの親密度が上がるフラグ行為」を無意識のうちにいろいろやらかしてしまいます。
・王室育ちの王子は、木登りをするようなやんちゃな一面のある娘に惚れるが、カタリナが先に木登りを披露してしまう
・同じ貴族の令嬢は、自分のコンプレックスである固有能力をほめてくれる王子に惚れるが、カタリナが先にその娘の能力を褒めてしまう。
などなど、各キャラクターが恋に落ちるフラグをカタリナがことごとく回収してしまい、その結果、悪役令嬢であるはずのカタリナが、男性キャラ・女性キャラともにモテモテになってしまうという展開になります。
少年漫画キャラばりに恋に鈍感な女子高生
このように、悪役令嬢なのに男女問わないハーレムを築き上げるという奇妙な展開になりますが、本作の面白いところは、カタリナがそれに全く気付いていないというところです。
自分が悪役令嬢なので嫌われるという思い込みをしている主人公は、自分に向けられる好意に全く気付きません。
少年漫画で、主人公が恋に鈍感で、自分への好意に全く気付かない・・というのは一つの王道パターンですが、もともと女子高生だった主人公が鈍感というのはなかなか珍しい展開で、それが本作のギャグ度を高めている要因にもなっています。
このように「無意識にモテフラグを回収しまくるものの、それに全く気付かない女性主人公」という構図が楽しめる作品です。
また、物語がテンポよく進んでいき、4巻で完結しているので、中だるみせず一気に完結まで読めるというところも魅力です。
悪役令嬢モノの明るいラブコメを読みたい人にオススメ
以上、「「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった・・」の紹介でした。
無双度:★★
ハーレム度:★★★★★
ギャグ度:★★★★★
シリアス度:★★
色気度:★★
バトル度:★★
スローライフ度:★★★
女主人公がモテモテになる展開が好きな人にオススメ
令嬢なのに明るくて大雑把なキャラクターが好きな人にオススメ
完結作品を読みたい人にオススメ