異世界マンガでは、最初から地位がある主人公は少なく、無双や活躍によってだんだんと地位や名声を手に入れる展開が多いものです。
主人公が地位や名声を手に入れることを「成り上がり」と言いますが、異世界漫画の醍醐味の一つが「成り上がり」で、これが好きな人も多いでしょう。
そこで今回は、毎日365日異世界マンガを読んでいる私が、成り上がり展開が楽しめる異世界マンガの中でも、特におすすめの作品を紹介します。
Contents
八男って、それはないでしょう!

作品特徴
成り上がりぶり:貴族の八男→本家を超える地位を手に入れる
無双するジャンル:バトル
ハーレム展開:あり
成り上がり・無双・ハーレムが凝縮された人気作
貴族として転生した主人公の、貴族としての成り上がりを鮮やかに描いた作品です。
主人公は、貴族の家の子供に転生したものの、八男という立場であることから、家督を継ぐことができず、自立の道を探らなければいけない運命にあります。
しかし、転生者特有の魔法の才能を持ち、無双することによって、名声・財力・そしてたくさんの許嫁候補を次々とゲットしていきます。
貴族としての地位も上がり、生まれた家の爵位よりも、高い位を得るという徹底した成り上がりっぷりを味わえます。
この徹底した成り上がりっぷりが本作の魅力で、戦闘という面では、豊富な魔力によって一個人では到底太刀打ちできないドラゴンを倒します。
また、ハーレム展開の方では幼い頃に知り合ったクールビューティーな女子・おませで幼いけれども積極的な美少女のほか、スタイル抜群の聖女など、色々なタイプの女性キャラが主人公にベタ惚れになります。
このように、色々な角度から、うらやましいほどの成り上がりっぷりが味わえるの作品です。
オススメポイント
貴族としての成り上がりが楽しめる
魔法バトルの無双が楽しめる
許嫁候補として色々な美少女のハーレム状態
ウォルテニア戦記

作品特徴
成り上がりぶり:異世界人→領主・君主
無双するジャンル:バトル・戦争・領地発展
ハーレム展開:あり
戦国武将のような高校生が異世界で成り上がる
なぜか現代人離れした剣の強さを身につけている高校生の主人公が、突然異世界に転生し、そこで覇王として成り上がっていく・・という展開が楽しめる作品です。
何のコネもない一人の異世界人という状態から、旅の仲間を増やし、戦争に巻き込まれ活躍し領土を得て、だんだん勢力を拡大していく・・という展開が楽しめます。
異世界マンガでは珍しく、個人として無双するよりも、君主として成り上がる歴史小説的な要素が強いです。
また、主人公のキャラクターが個性的で、幼い頃から祖父に剣の修練をつまされ、肉体的にも精神的にも、現代人離れした高校生に育っています。
学生や社会人が異世界転生して戦闘をする時には、相手の命を奪うことにためらうことが多いですが、本作の主人公にはそれがありません。
敵対する相手は、躊躇せずに殺すという精神的な強さを持っています。
そして、本作の面白いところは、ただの君主としての成り上がりストーリーだけでなく、転生要素もストーリーに絡めているところです。
なぜ主人公が幼い頃から祖父に剣の腕を磨かれ続けてきたか、彼の両親はなぜいないのか・・など、ストーリー上のちょっとした謎が、「転生」という設定と上手く絡んできます。
「成り上がりもの」というストーリー展開だけではなく、主人公の家族と異世界との因縁も描かれている、という点も非常に楽しめます。
オススメポイント
戦国武将の成り上がり的なストーリー
現実離れした強さの高校生がいきなり異世界で無双
転生要素も絡んでくる巧みなストーリー展開
公爵令嬢の嗜み

作品特徴
成り上がりぶり:婚約破棄された令嬢→優秀な地方領主
無双するジャンル:領地発展
ハーレム展開:なし
男性にもオススメできる悪役令嬢モノ
悪役令嬢モノの中でも長く続いている作品で、私が悪役令嬢モノも読むようになるきっかけをくれた作品でもあります。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した元経理のOLの主人公が、婚約破棄の瞬間に自分の前世の記憶を取り戻します。
婚約破棄によって社交界から去り、地元に戻った公爵令嬢が、前世の記憶や知識を活かし、チョコレートやシャンプーなどの商品を生み出し、銀行などのシステムを取り入れ、領地を発展させます。
社交界には未練がなく、地元での生活を続けるつもりの主人公ですが、領地を発展させることで、追い出された社交界から注目を浴びてしまう・・という展開が楽しめます。
絵のタッチは少女漫画よりではありますが、内容は領土発展要素の他、自分を陥れたキャラを見返す展開も楽しめ、一般的な異世界転生マンガの醍醐味を味わえます。
恋愛展開も若干ありますが、主人公が社会人で恋愛に疎かったOLのため、恋に恋するお花畑的な展開にはなりません。
どちらかというと主人公が慎重で臆病なため、恋愛展開は薄めなので、男性が読んでも違和感なく受け入れられると思います。
このように、悪役令嬢モノのお約束の没落から始まりますが、領地発展の成り上がりが楽しめたり、自分を陥れたキャラの鼻をあかす展開が楽しめるため、異世界マンガが好きな人なら男性でも楽しめるところが魅力です。
オススメポイント
悪役令嬢モノの中でも長く続く人気作
領地発展や陥れた人物を見返す展開が楽しめる
恋愛要素が薄いので、男性でも楽しめる
世界でただ一人の魔物使い ~転職したら魔王に間違われました~

作品特徴
成り上がりぶり:勇者→魔王(国家の君主)
無双するジャンル:バトル・領地発展
ハーレム展開:若干あり
強いだけの男が成り行きで魔王に・・?
異世界マンガの一つの王道である、勇者からの魔王化展開が楽しめます。
勇者の職業を与えられ、レベルをカンストした主人公が、その使命に飽きてしまい転職を試みます。
その結果、魔物使いという職業になり、結果今度は魔王という立場になっていきます。
特に野望ない主人公ですが、勇者としてカンストしたことから、強さは作中最強です。
そのため、魔物を倒し、従えるモンスターを増やし、一大勢力を築くようになり、人間の国家から警戒され、敵対するようになり、いつの間にか自分も国家の盟主と言う立場になる・・という流れなります。
主人公に付き従うモンスター達も、喧嘩っぱやいミノタウロス、騎士を目指すコボルト、臆病者のオーガ等、個性豊かなキャラクターが登場するとことも見ものでしょう。
主人公自身は、戦闘以外の政略や外交はからっきしですが、それを補うように、軍師ポジションのキャラクターも仲間になっていきます。
そのため、個性豊かなモンスターや、色々な仲間たちが活躍しながら成り上がっていく展開が楽しめます。
戦国武将モノや、ヤンキーが成り上がる作品のなかには、「野心はないのに、個としてめちゃくちゃ強いことで、色んな仲間が集まり、大きな勢力になる」というパターンがあります。
本作は、異世界マンガ版のそれに当たると言えます。
純粋に強いだけの主人公が、いつの間にか君主になるほどの成り上がりを見せる・・という展開が楽しめます。
オススメポイント
勇者が魔王化する展開が楽しめる
個性豊かなモンスターたちが登場
色々な仲間が集まりいつの間にか君主として成り上がる展開
一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた ~落第剣士の学院無双~

作品特徴
成り上がりぶり:落ちこぼれ剣士→最強の剣士
無双するジャンル:バトル
ハーレム展開:今後に期待
謎の老人から「一億年ボタン」を渡されたら、あなたは押しますか?
「一億年ボタン」という、小学生が考えそうな固有名詞が登場しますが、そのボタンを連打して何十億年の時間を、剣の修練に費やした青年の無双が楽しめる作品です。
もともと剣術の才能がないとされ、周りからバカにされ続けてきた主人公が、あるとき、謎の老人から一億年ボタン(押せば一億年の時間を修行に費やせるボタン)を渡されます。
怪しみながらも押したら、本当に異世界にワープして・・という展開が楽しめます。
超有名なバトル漫画「ドラゴンボール」に「精神と時の部屋」というものがありますが、それと同じようなもので、主人公は一億年の間、異世界(といっても生活と訓練スペース以外なにもない空間)でひたすら修行に励むことになります。
しかし、それでも修行が足りないとばかりに、何回もボタンを押して、もとの世界に戻ってきた主人公は、常識を超えたレベルの強さを発揮します。
剣術学園で蔑まれるスタートから、最強の力を手に入れ、自分を侮辱した噛ませ犬キャラを瞬殺したり、剣術大会で目立ちまくるなど、シンデレラストーリーが楽しめます。
このように、才能がないことをバカにされ続けてきた主人公が、一億年ボタンによって最強になり、剣士として成り上がる展開がとても爽快です。
オススメポイント
「一億年ボタン」という個性的なアイテムが登場
落ちこぼれ主人公が何十億年の修行で最強に
剣士として成り上がり、見返す展開が楽しめる
転生ゴブリンだけど質問ある?

作品特徴
成り上がりぶり:いちゴブリン→ゴブリンたちのリーダー
無双するジャンル:勢力拡大
ハーレム展開:ほぼ無し
戦闘力よりも交渉力が際立つ成り上がり劇
現実世界で後輩の面倒を見ていた教育係のサラリーマンが、異世界に転生してしまい、人間ではなくゴブリンになってしまいます。
しかし、転生時に得たボーナスに加え、ひょんなことから魔王のスキル能力も手に入れることになり・・という展開です。
本作は、ゴブリンに転生した主人公がゴブリンたちを統率し、一大勢力を築いていく様子が楽しめる作品です。
まず特徴的なのがスキルについてのシステムがしっかり描かれている点で、基本的にゴブリンは一人一スキルを所有し、各ゴブリンは短命という珍しい設定になっています。
いろいろなゴブリンが様々なスキルを持って現れ、それを主人公が、うまくコントロールし、村全体のゴブリン達の力を引き上げていく展開が楽しめます。
産業を発展させて成り上がる展開はよくありますが、ゲームのようにスキルを育てて勢力を強くしていく展開は珍しいです。
もう一つ特徴的なのが主人公のキャラクターで、教育係として優秀なビジネスマンの主人公は、周りの人間勢力と交渉を巧みに進めます。
人間とゴブリンの間で揉め事があっても、事後処理を穏便に済ませたり、挑発にも乗らずに人間の権力者と友好的な関係を築く手腕などは、優秀なビジネスマンそのものです。
このように、他の作品ではあまり見られない活躍の仕方で勢力を拡大させ、成り上がっていく展開が楽しめる作品です。
オススメポイント
ゴブリンが成り上がる展開が楽しめる
スキルのシステムを成長させる展開が詳しく描かれる
見事な交渉術で人間勢力と折り合いをつけていく主人公
王国へ続く道 奴隷剣士の成り上がり英雄譚

作品特徴
成り上がりぶり:奴隷剣士→君主へ
無双するジャンル:バトル
ハーレム展開:大いにあり
異世界漫画には珍しい、肉食系のギラギラした主人公が成り上がる!
奴隷剣士や野盗として生活していた主人公のエイギルは、とある森で謎の美女と出会い、しばらく共に生活をします。
彼女と結婚を望むエイギルですが、そのためには「国をひとつ手に入れろ」という条件を受け、成り上がりに向けての旅に出る・・という展開です。
舞台は中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で、魔法ではなく武器で戦う世界観です。
エイギルは並外れた戦いの才能をもち、旅先で活躍しては、助けた女性を抱くというハードボイルドな展開が楽しめます。
また、異世界漫画では珍しく、肉食系のガツガツした主人公で、成り上がりの意欲が強いです。
多くの異世界漫画では、成り上がりに興味がないのに、気がついたら名を挙げていたというパターンが基本ですが、それとは違うタイプの作品は他ではなかなか見られません。
そんな主人公が旅をする中で活躍し、なんの実力も持たない一介の冒険者から成り上がっていう様子が楽しめるでしょう。
絵のタッチも、そんな世界感や主人公のキャラクターにマッチしており、荒々しい雰囲気が楽しめる作品です。
オススメポイント
肉食系でギラギラした主人公が野望のままに成り上がる
放浪の旅をしながら腕一本で成り上がる
女性たちとのお色気・ハーレム展開もあり
異世界マンガでは色々な成り上がりが楽しめる
以上のように、成り上がり展開が楽しめる異世界マンガのなかで、オススメの作品を紹介してきました。
君主として、貴族として、剣士として・・など色々なバリエーションの成り上がりを見られるのが異世界マンガの魅力と言えるでしょう。
他にも、異世界マンガ全体でのおすすめランキングをまとめているので、興味のある人は見てみてください。
