「食い詰め傭兵の幻想奇譚」は、「コミックファイア」で掲載されている作品です。
なろう系小説のコミカライズ作品で、ダンジョン探索などの冒険が楽しめるマンガです。
かつて傭兵として各地の戦争で戦っていた男・ロレンは、参加した戦争で自軍が壊滅し、生活のあてが亡くなってしまいます。
生きるためにすがる思いでギルドで冒険者として登録し、依頼をこなすことで日銭を稼ごうとします。
そこで優男と女性ばかりのパーティに加わりますが、討伐対象のゴブリンを舐めてかかるような危なっかしさがあります。
果たしてロレンとそのパーティは無事にクエストをクリアできるのか・・というストーリーです。
Contents
個性的なキャラクターたちとダンジョン探索
主人公のロレンは腕の立つ元傭兵ですが、出だしから受難続きの展開です。
傭兵としての食い扶持を失い、危うい若者のパーティに加わらざるを得なくなり、危ない橋を渡り、そして危険なダンジョンに迷い込むという展開になります。
そんな中でも傭兵としての経験や高い戦闘能力で局面を打開し、生き延びていく逞しさが楽しめます。
また、ツンデレエルフの弓手や、凄腕だが軽薄なノリの盗賊など、テンプレ的なキャラクターがしっかり描かれており、ただダンジョン探索をするという展開ながら、キャラクター同士のやり取りが面白く、読ませる展開となっています。
強敵出現や見下し展開などの、わかりやすい盛り上がり展開は少ないながらも、キャラクターの個性がしっかり描き分けられており、そのやり取りが面白いため、楽しく読むことができるのがすごいところです。
ヒロインのキャラが確立
そんな本作なので、ヒロインにあたる美少女のラピスも魅力的に描かれています。
(出典:「食い詰め傭兵の幻想奇譚」)
※正統派美少女ですが、意外な一面が・・・
一見清楚な感じで、ロレンに優しい言葉をかけますが、自分たちに危険が訪れた時には、突然口調が変わり「お前が生き残ることを考えたら、自分を置いていくべきだ」ということを冷静に吐き捨てたりします。
そのような展開にも、ラピスには秘められた背景があり、話を読んでいく中でそのような事情も分かってきます。
ともにダンジョンを攻略するなかで、だんだん距離が縮まっていくことも期待できる展開です。
なろう系に珍しく無双&モテは少な目
このようなキャラクターたちや、ロレンの受難ぶりが本作の楽しみどころで、なろう系にしては珍しく無双やハーレム展開は少な目です。
ロレンは元傭兵として、一応戦闘能力は高いですが、それでもできることに限界があり、だいたい色んな展開に苦戦します。
また、モテ展開の方も、ラピスからは好かれる様子はありますが、それ以外にモテるような展開にはならなさそうです。
それよりは、それぞれのキャラクター間の恋愛模様が展開されそうな感じがあります。
なろう系のテンプレ展開を楽しむというよりも、ロレンの苦労っぷりとラピスとの絡みを楽しむのがよさそうです。
活躍しながらも受難が続く展開が好きな人にオススメ
以上、「食い詰め傭兵の幻想奇譚」の紹介でした。
無双度:★★★
ハーレム度:★★
ギャグ度:★★
シリアス度:★★★★
色気度:★★
バトル度:★★★★
スローライフ度:★
ダンジョン探索モノが好きな人にオススメ
キャラクターの性格や個性がしっかり描かれている作品が好きな人にオススメ
ヒロインのキャラやデザインが好きな人にオススメ