異世界転生マンガの醍醐味は無双展開で、主人公が最強の強さを持っていることが多いです。
とはいえ、あまりに強すぎると戦闘あっけなく終わっでしまうので、バトルを面白く描くには、多少の苦戦はつきものです。
そのため、バトル展開をしっかり描こうとすると、苦戦する展開も描かれるのが普通です。
しかし、主人公を本当に最強にして、バトルを簡単に終わらせたり、強すぎるがあまりほとんど戦わせないという作品もあります。
そこで今回は、毎日365日異世界漫画を読んでいる私が、最強の主人公が大活躍する展開が楽しめるおすすめ作品を紹介します。
Contents
ブサメンガチファイター
作品特徴
ジャンル:ギャグ・人間ドラマ
主人公の強さ:作中最強
バトル展開:少な目
モテを犠牲にして強さを手にした主人公がこっそり無双
ブサメンなことがきっかけで、引きこもりの生活をしていた主人公の吉岡は、ふとしたことから異世界へ転生するチャンスを得ます。
転生にあたり、能力をパラメーターを決める時に、女性を避けるために、あえてモテない設定にした吉岡は、その引き換えに最強の力を手に入れる・・という展開です。
本作は、主人公の姿を見て分かる通り、かなりなブサメンのキャラクターになっています。
ルックスの値を極限までマイナスにしただけではなく、女性に触れるとHPの1割のダメージを喰らい、女性と性行為をすると、無限の苦しみにのたうち回った上で体が四散して死ぬというハードな設定を自分に課しました。
その結果、他の能力に割り振れるポイントが異常に高くなり、戦闘力が作中最強になります。
最強の力を手に入れ、デコピンでモンスターを地平の彼方へ吹き飛ばすほどの戦闘力を持ちます。
このように、ハーレム展開完全に犠牲して、そのぶん戦闘力が最強のキャラクターになっているところが面白いです。
しかし、実は本作のメインは主人公による無双展開ではありません。
登場するキャラクターは、現世からの転生者がかなり多く、それぞれ現世でトラウマや悔いを抱えています。
それトラウマを異世界で克服したり、悔いを晴らすような展開があり、登場人物たちの人間ドラマを楽しむのが本作のメインです。
またギャグ展開も多く、天然な少女キャラや、暑苦しいヒーローキャラが登場し、笑える場面もたくさんあります。
そんななか、主人公の吉岡は、その力を周りに見せつけるのではなく、他の人がやったかのようにこっそり無双するというスタンスを取ります。
無双すると大体女性キャラからモテますが、そんなことは望まず、仲間を助けるためにさりげなく無双します。
このような転生者たちの人間ドラマに触れつつ、コメディ展開に笑いながら、こっそり無双する最強の主人公が楽しめる・・という展開が魅力でしょう。
オススメポイント
主人公の見た目が完全にブサメン
デコピンでモンスターを吹き飛ばす圧倒的な強さ
転生者たちが悔いやトラウマと向き合う人間ドラマ
異世界で神様になったので、だいたい何でもできる!!
作品特徴
ジャンル:バトル
主人公の強さ:作中最強だが、だんだん力に目覚める
バトル展開:多め
異世界でいきなり神様になった男の成長物語
前世で少女を救うために、自分が犠牲になった主人公・トーカは、神によって転生されます。
自意識が低すぎることに神から目をつけられ、人間ではなく太陽神に転生することになったトーカは・・という展開です。
本作の特徴は、なんといっても神に転生するという展開です。
「太陽神」という神に転生し、戦闘力が非常に高く、しかもいきなり思う存分ハーレムを楽しむことができます。
ファンタジー世界なので、勇者や魔王的なキャラクターも登場し、それぞれ強い力を持っているのですが、やはりトーカは格の違う強さがあります。
潜在能力が作中最強なのは、ほぼ間違いないと思われます。
しかし、自認識の低い普通の人間がいきなり神になったところで、突然性格が変わることはなくトーカは自分の力で何をしたらいいかを考え続けます。
神としての自覚や、力を振るう覚悟といったものが最初から備わっているわけではないので、はじめはあまり最強ぶりは見えません。
その中で、色々な人に触れたり、事件が起こることで、だんだんとトーカの意識が変わっていき、それに合わせて無双の力が開花していく成長ぶりが楽しめます。
特に、前任の太陽神(邪悪な存在)との対決で、そこそこ苦戦する展開にもなり、強すぎる力によって、心の闇の部分に飲まれてしまいそうな葛藤などもあります。
その中でしっかりと自分の意思を持ち、自分の望むことをするために力を引き出し、無双するという展開になっています。
このように、神ということで最強の力を持っている主人公ですが、それに内面が追いついておらず、最初はあまり無双展開はないものの、内面の成長によってその力を存分に発揮するという形の無双展開が楽しめます。
また、魅力的な女性キャラも多く、ハーレム展開が楽しめるのも本作の魅力の一つとなっています。
異世界転生マンガの王道である、無双&ハーレムが両方とも高いレベルで堪能できる作品です。
オススメポイント
自意識が低い男が神に転生
内面の成長によって無双度も増していく
綺麗なキャラたちによるハーレム展開もあり
Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ
作品特徴
ジャンル:スローライフ・バトル
主人公の強さ:弱い状態から一気に最強に
バトル展開:少な目
最強の主人公が愚かな人間たちから離れてスローライフ生活
ファンタジー世界で商人をしている主人公は、突然別のファンタジー世界へ転生されてしまいます。
しかしその能力は、普通の人間と変わらず、彼は体よく国を追い出され、国から離れた辺境の地で生活することになり・・という展開です。
本作はレベル1の状態では普通の能力値であった主人公が、レベル2になった途端に数値が「∞(無限)」になるという設定です。
大体この設定の場合、主人公はかなり強い能力を手にする(もしくは取り戻す)ことになりますが、本作ではその強さがかなり目立っています。
自分に向けられた追跡魔法を解除したり、時を巻き戻す能力に目覚めたりなど、状況に応じてどんどん強くなる最強ぶりです。
そんな主人公の強さが目立つものの、本作のメインはバトルよりもスローライフ的な展開です。
追い出された森の中で、フェンリルの娘と出会い、ラブラブなスローライフ生活を送りつつ、色々な人間や魔族と出会い、交流を深める展開が楽しめます。
また、主人公の力に気づいた王国の騎士が、高圧的な態度で仲間になるように迫りますが、魔法の力でワープしてずらかります。
本作では、魔族や亜人が多く登場し、主人公と交流を深める一方、人間には愚かなキャラが多く描かれています。
もともと相手を種族や見た目では判断しない主人公は、信用できない人間よりも、魔族や亜人と誠実に交流する傾向があります。
このように、精神的に成熟しており、戦うことを好まず、平和な生活を送ろうとする主人公ですが、戦うとなったら最強の力を誇るという展開が本作の魅力でしょう。
オススメポイント
見下してきた相手を見事に見返す逆転劇
状況に合わせてどんどん強くなる主人公
最強の主人公ながら、バトルよりスローライフ展開多め
即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。-ΑΩ-
作品特徴
ジャンル:バトル
主人公の強さ:作中最強
バトル展開:多い
念じただけで相手を殺せる史上最強のチート能力
修学旅行中にクラスメイトごと転生してしまった夜霧と知千佳は、他のクラスメートによって見捨てられ、ドラゴンに襲われてしまいます。
死を覚悟した知千佳ですが、夜霧にはある能力を持っており、ピンチを脱して・・という展開です。
本作の主人公夜霧は、念じただけで相手を殺すことができるという、これ以上ないチート能力を持っています。
自分達を襲ってきたドラゴンや、知千景を襲おうとするクラスメイトを瞬殺する無双展開から物語が始まります。
この即死チートで念じることだけで相手を殺すことができるため、本作のバトルシーンは一瞬で終わることが多いです。
しかし、夜霧が強い分他の敵もインフレ化する傾向があり、本作では勇者や賢者、支配者など、他の作品では主役になるような職業のキャラが、敵として夜霧の前に立ちはだかることになります。
とはいえ、相手によって多少の差はあれど、基本的には早めに夜霧によって倒されてしまいます。
異世界転生は無双展開が基本なので、ありとあらゆる色々な最強の能力が描かれますが、本作ほど最強の能力はないと思われます。
しかし本作の面白いところは、相手のクズさを目立たせ、夜霧によって瞬殺されることで爽快さを演出するなど、バトルを面白くするための工夫があるところです。
そのため、あっという間に終わる戦闘が終わる展開でも、読んでいて楽しませてくれます。
このような、どんな最強の敵が登場して、それがどのように夜霧によって倒されるかという戦闘展開を楽しむのが本作の楽しみ方でしょう。
オススメポイント
念じただけで相手を殺せる最強の能力
敵の能力も相当なチートだがあっさり倒される
敵が卑劣なため、瞬殺が心地よく感じるストーリー展開
ポンコツが転生したら存外最強
作品特徴
ジャンル:バトル・ギャグ
主人公の強さ:ポンコツだが最強
バトル展開:多め
ポンコツな幼馴染が地面を割ったりモンスターを吹き飛ばす
最強心優しい男子高校生・翔太と二人の幼馴染は、ある日突然3人で異世界に転生してしまいます。
3人にはそれぞれ固有の能力が助かっており、翔太はどんな攻撃も跳ね返す能力 、優しい心を持った加奈は傷を癒す能力が与えられました。
そして力が異常に強く、しかもポンコツな性格である早菜恵には、凶悪な攻撃力が備わっていて・・・という展開です
本作は、異世界を冒険するギャグ漫画で、モンスターとのバトル展開も多くあります。
そして、作中最強なのが早菜恵の戦闘能力です。
彼女は転生する前から歯ブラシとヘアブラシを間違えるほどのポンコツで、異世界では、そのポンコツ行動を起こす時に超強力な攻撃を繰り出す体質になってます。
くしゃみの時に出るつばの飛沫によって相手の肉体を吹き飛ばしたり、転んだ拍子に地面を割り、それを腕力で直し、地割れにモンスターを閉じ込めてひきつぶしたりします。
(出典:「ポンコツが転生したら存外最強」)
早菜恵たちは、ほんわかしたキャラ可愛いキャラクターなのですが、その攻撃の時だけ途端に残虐な表現になるため、ギャップが激しくコミカルになっています。
このように、本作では、無双ぶりがギャグとして描かれている珍しい作品です。
早菜恵のポンコツはいつも発動するわけではないので、わりとピンチになることも多いのですが、なんだかんだで彼女がポンコツぶりを発動し、結果それが最強の攻撃になり、敵を殲滅するという展開が楽しめます。
また主人公の翔太は、加奈と早菜恵の二人から惚れられていて、それ以外の異世界のキャラクターからもモテる描写が多くあり、それなりにハーレム展開を楽しめます。
ギャグ展開や無双展開が非常に強い作品ですが、それだけではなくハーレムもしっかり楽しめるところもオススメできるポイントです。
オススメポイント
ほんわかして可愛らしい女性キャラ達
ヒロインのポンコツ行動が最強の攻撃になる
戦闘シーンだけ突然シリアスになるギャグ展開
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます
作品特徴
ジャンル:バトル
主人公の強さ:魔法バカで作中最強
バトル展開:そこそこ
魔術への興味で魔王の封印を解いてしまうサイコパスなショタ王子
魔法の才能に憧れ、魔法によって殺された男は、とある王国の第7王子に転生します。
前世ではまるっきりなかった魔力が、今生では異常なほどに備わっている主人公が、さらなる魔導の高みを追求して行くという展開が楽しめる作品です。
魔法の才能を持ち、無双していく主人公は異世界漫画には非常に多いですが、そのなかでも本作は主人公の異常なほどの魔法バカぶりが特徴的です。
とにかく、魔法の研究と強くなることにしか興味がなく、他の事には一切興味を示さないサイコパス的な思考の持ち主で、城の地下に幽閉されていたかつての魔王を、「希少な魔法を教えてくれるから」という理由で解放し、圧倒的な魔力で使い魔にさせてしまいます。
そんなヤバい王子が、色々な強キャラと出会いつつ、ことごとく圧倒して無双していく展開が楽しめます。
(出典:「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」)
また、本作の特徴として、キャラの可愛らしさの描写に力が入っており、幼い少女キャラが多く登場します。
それだけではなく、主人公もかなりのショタキャラになっており、そういう系の絵のタッチが好きな人にもおすすめできる作品です。
オススメポイント
魔法の力で無双する展開が楽しめる
魔法への興味がすべてに優先してしまうやばいキャラクターが面白い
主人公をはじめとして、ショタ的なキャラの描写に力が入っている
新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。
作品特徴
ジャンル:バトル・ギャグ
主人公の強さ:腰が低いが最強・仲間はもっと最強
バトル展開:多め
最強パーティから地獄のしごきを受けて最強になったおっさんの物語
若い頃から冒険者になるのが当たり前の世界で、30を過ぎたおっさんである主人公・リックは、冒険者の試験を受験しますが、周りからは馬鹿にされます。
しかし彼は、最強と称される伝説のパーティで鍛えられた逸材で・・という展開です。
本作は、タイトルの通りおっさんが主人公の作品で、最初は見下されるものの、そこからの逆転ぶりが面白い作品です。
リックは基本的な技しか使えませんが、その精度が半端ではなく、彼を馬鹿にしてくる試験官を一蹴する展開が爽快です。
また、最強なのは彼よりもむしろ彼を育てたパーティーメンバーたちで、作品の初期からその異常な強さを存分に見ることができます。
ドラゴンをワンパンで倒したり、無詠唱で地形を変えるほどの魔法を発動するなど、やりたい放題な強さが面白いです。
そんなパーティーメンバーが主人公を鍛える方法も常軌を逸しており、死ぬほどの訓練を課し、実際に死んでしまったらすぐ生き返らせ、また時空魔法で時を圧縮し、短期間で鍛えるなどの離れ業で鍛えられます。
そんな異常な集団のぶっ飛びぶりが、ギャグ多めで描かれており、無双だけではなくコメディ展開も楽しめます。
主人公をはじめとして、頭のねじがトんでいるキャラが多く、そんな彼らに思わず笑ってしまうでしょう。
オススメポイント
見下してくるキャラを圧倒する爽快な展開
主人公だけでなく、パーティメンバーの強さがさらにやばい
最強メンバーのぶっ飛びぶりがギャグテイストで描かれる
主人公が最強すぎると意外とバトルは多くない
以上のように、主人公の最強ぶりを面白く描いた作品を紹介してきました。
人気のwebマンガ「ワンパンマン」のように、主人公が最強だと、バトル展開を盛り上げにくく、ギャグ展開に力を入れるパターンが多いです。
しかし、いざ戦うとなったら最強の力で簡単に敵を倒す爽快さが楽しめます。
ちなみに、主人公がバトルで無双する展開を存分に楽しみたい人は、こちらの記事がオススメです。