異世界漫画でも、それ以外の漫画でも、幼馴染という関係性のキャラはよく登場します。
幼いころからの仲間や、恋愛対象として描かれることが多いものです。
異世界漫画の原作になることが多い、「なろう系小説」では、幼馴染が登場する作品が多く、主人公を見下すなどの展開が多い傾向にあります。
そこで今回は、毎日365日異世界漫画を読んでいる私が、幼馴染がメインキャラの異世界漫画のうち、特におすすめの作品を紹介します。
Contents
剣聖の幼馴染がパワハラで俺につらく当たるので、絶縁して辺境で魔剣士として出直すことにした。
作品特徴
ジャンル:冒険
幼馴染との関係:馬鹿にされる
無双・ハーレム:ともに多め
幼馴染から逃げ出して、最強の力で気楽に生きる物語。
剣聖と呼ばれる幼馴染の美少女・アルフィーネから毎日馬鹿にされて過ごしている主人公・フィーンは、彼女の恋人兼相棒という立場を捨て、姿と名前を変えて生きる・・という展開から始まる作品です。
馬鹿にしてくる幼馴染と縁を切り、無双するタイプの典型的な作品で、このジャンルを読みたい人にはうってつけの作品です。
剣聖と呼ばれる幼馴染から、剣の能力が弱いことを馬鹿にされる主人公ですが、実は魔法の才能が人並外れたものであり、冒険者として魔法で無双する展開が堪能できます。
剣の腕もある程度優秀で、チートレベルの魔法とそこそこの剣技で、十分無双できる冒険者として成り上がる展開が期待できそうです。
また、モテ展開も充実しており、一人になった後も早々にヒロインキャラと出会い、魔法を教わりながら距離を縮めていきます。
髪型や瞳の色を変えた主人公は、街を歩くだけで周りが騒ぎ出すレベルのイケメンになっており、他の美少女キャラからもモテるハーレム展開になりそうです。
ちなみに、幼馴染の娘・アルフィーネは、日頃主人公をバカにはしていましたが、それは性格が悪いだけで、異性としての思いは持っており、フィーンを捜索することになります。
今後、冒険者として力をつけた主人公と再会する展開がありそうで、その時にどのようにアルフィーネを見返すことになるのか・・というストーリーも楽しみな作品です。
オススメポイント
性格の悪い幼馴染を捨てて第二の人生を歩む展開
無双&ハーレムがストレートに楽しめる
馬鹿にしてきた幼馴染をどのように見返すのか期待
勇者様の幼馴染という職業の負けヒロインに転生したので、調合師にジョブチェンジします。
作品特徴
ジャンル:恋愛
幼馴染との関係:捨てられるはずが結ばれる??
無双・ハーレム:ともに多め
負けヒロインキャラだったはずが、運命は変わる??
舞台は普通のRPGゲームの世界で、主人公が旅立つ村にいる幼馴染の娘・ラウラに転生した女性の物語です。
主人公が転生した娘・ラウラは、勇者・ルカーシュに告白しますが、旅立った彼は、旅で出会うエルフの美少女と結ばれる運命にあります。
その後ラウラはゲームに登場せず、物語内では、いわば「負けヒロイン」としてのキャラクターです。
そんなラウラに転生したことに気づいた彼女は、自らに課された運命を変えるため、調合師としてのスキルを高めることにして・・という展開です。
「他の女性キャラに負け、メインの男性キャラと結ばれない」というシチュエーションは、乙女ゲー厶を舞台にした悪役令嬢モノと同じで、本作はその幼馴染バージョンといったところでしょう。
自分が主人公とは結ばれないことを把握している彼女は、彼にベタベタせずに、自力で生きる道を探っていくことになります。
このような形で、自分の運命を変えるために自立を図るラウラですが、調合師としてスキルアップをする中で、ゲーム内にはいなかったはずのキャラクターが登場したり、調合師として王都に旅立つなど、実際に運命があらぬ方向に動き出すなどの展開が待っています。
また、調合師として、薬などを作る能力の高さで無双し、王都での生活で、色々なキャラと関わり、イケメンキャラからモテる展開が期待出来そうです。
このような形で、ラウラが実力面でも恋愛面でも大活躍し、幼馴染と結ばれない負けヒロインという運命が、どのように変わっていくのかが楽しみな作品です。
オススメポイント
負けヒロインという悪役令嬢のような新しいポジション
調合師としての無双が楽しめそう
イケメンからのモテそうなハーレムも期待
偽・聖剣物語 幼なじみの聖女を売ったら道連れにされた
作品特徴
ジャンル:ギャグ・バトル
幼馴染との関係:互いに罵り合う腐れ縁
無双・ハーレム:ともに多め
腹黒な聖女と性悪な勇者の物語
地元の村では品行方正と評判の美少女・マガリと、爽やかなで誠実だという評判の青年アリスターは、実はともに腹黒い人間で、その本性は幼馴染であるお互いしか知りません。
顔を合わせれば、罵り合う日々を過ごす二人ですが、マガリは聖女としての素質があり、王都に行くことになる・・という展開からストーリーが始まります。
本作は、主人公とヒロインが幼馴染の関係ですが、そのキャラクターにかなり癖があり、そんな二人のやり取りが楽しめるギャグ多めのバトル作品です。
聖女という立場を面倒くさがり、なんとかしてその役割から逃れようとするとマガリですが、口うるさい幼馴染を離したいアリスターは、うまいこと言って彼女を王都に流そうとします。
しかし、その思惑に気づいたヒロインは、こちらもうまいこと言ってアリスターを巻き込み、共に王都に向かうことになるという、腹黒い二人の足の引っ張りあいが楽しめます。
結局都で、生活することになりそうな二人は、王子から見初められたり、美少女を救うために悪と戦ったり、聖剣を手にするなど、異世界マンガの王道展開をなぞることになります。
しかし、腹黒な彼らは、王子を冷静に分析したり、人助けや聖剣を手にすることを嫌がったりするなど、それぞれのリアクションが普通の主人公たちと全然違った感じなのが新鮮です。
そんな二人のリアクションをはじめとして、幼馴染の二人の関係はどうなっていくのかというのも楽しみな作品です。
オススメポイント
腹黒性悪な二人の主人公
普通の主人公とは違うリアクションが楽しめる
互いを罵り合う腐れ縁な幼馴染の関係
難攻不落の魔王城へようこそ ~デバフは不要と勇者パーティーを追い出された黒魔導士、魔王軍の最高幹部に迎えられる~
作品特徴
ジャンル:バトル
幼馴染との関係:パーティ仲間だったが決裂
無双・ハーレム:だんだんと強くなりそう
袂を分かった幼馴染が、時を経て対決!?
黒魔道士のレメは、幼馴染でもある勇者フェニクスのパーティに加わっていますが、周りのパーティメンバーから無能扱いされ、パーティを追放されてしまいます。
そんな彼に、敵側である魔王軍からのスカウトがかかり・・という展開が楽しめます。
ストーリーの本筋としては、追放された主人公が実はチートクラスの能力持ちで、新しい場所での無双が期待できる作品です。
このタイプの作品だと、主人公を追い出すパーティーのメンバーは、性格が悪かったり主人公の強さがわからない無能キャラだったりします。
実際パーティーメンバーのほとんどがそういうキャラクターですが、幼馴染である勇者のフェニクスだけレメをかばう姿勢を見せます。
また、追放系の作品では、主人公はスローライフなど、勇者パーティーとは関係のない人生を歩むことが多いですが、本作では勇者と正反対の勢力である魔王軍に所属することになります。
魔王軍に入り、本来の力を発揮するレメと、勇者フェニクスのパーティーたちは、将来ぶつかり合う展開が期待されます。
その時にどのようなバトルになるか、幼馴染のふたりは互いにどんな思いになるのか・・という人間ドラマが今後楽しみな作品でもあります。
オススメポイント
勇者パーティ追い出され系の作品
幼馴染の友情が垣間見られる人間関係
幼馴染の二人がぶつかり合う展開に期待
ポンコツが転生したら存外最強
作品特徴
ジャンル:バトル・ギャグ
幼馴染との関係:仲良し3人組で異世界を冒険
無双・ハーレム:大いにあり
仲良し3人組が個性的な能力で異世界を無双する!
高校生の翔太は、幼馴染である、おしとやかで癒し系の加奈と、天然でポンコツな早菜恵と歩いていているところを異世界に転生してしまいます。
それぞれに回復、防御、攻撃のチート能力が与えられますが、特に早菜恵のポンコツ行動からくる攻撃力がとんでもなくて・・という展開です。
本作は、幼馴染3人で異世界を旅する展開が楽しめるギャグマンガで、早菜恵のポンコツぶりを中心として、色々なコメディ展開が楽しめます。
幼馴染の三人は仲良しで、男の子である翔太が他の二人からモテるお約束なハーレムも堪能できます。
このように、幼馴染たちがファンタジー世界を冒険する展開が楽しめる作品ですが、大きな魅力はやはりギャグレベルの高さです。
ツッコミなどのワードセンスが秀逸な他、ほんわかした絵のタッチから繰り出されるリアルタッチなバトルシーンのギャップが大きな笑いを生み出しています。
また、加奈をはじめ、スタイル抜群な女性キャラクターが多く、そんな彼女たちによるお色気展開もあります。
ギャグメインの冒険モノで、ちょっぴりお色気も楽しめる作品になっています。
オススメポイント
仲良しな幼馴染3人による異世界冒険ストーリー
ワードセンスやギャップのある表現も面白い
お色気要素も楽しめる作品
幼馴染だけど仲たがいする展開が多い
以上のほうに、幼馴染がメインキャラになっている異世界漫画の注目作品を紹介してきました。
幼馴染というと仲が良いイメージがありますが、仲良しのまま関係が進むパターンよりも、仲たがいしたり、追放される(その後見返す)という展開が多めです。
異世界漫画では、追放や見下されてからの見返し展開が多いですが、その一つのパターンとして、幼馴染という関係が使われがちです。
そのため、見返す展開が好きな人にオススメなジャンルだと言えるでしょう。