ブサメンガチファイターは、月刊少年ガンガンで連載されている作品です。
異世界転生ジャンルでギャグ多めの作品で、なろう系小説のコミカライズです。
Contents
女性不信の男が絶対神へ転生
成績優秀な営業マンだがブサメンの吉岡しげるは、痴漢の冤罪にあったことから女性不信になりひきこもります。
彼はふとしたことから異世界へ転生することになりますが、そこでは能力値を自分で割り振ることができます。
女性不信の吉岡は、「ルックスのパラメーターはマイナス255」「女性に触れたら大ダメージ」「性行為をすると体が四散して死ぬ」というとんでもない条件をつけます。
制約が厳しいほど、マイナスに割り振るパラメーターが多いほど、能力値はそれに反比例します。
その結果、吉岡はとんでもない戦闘力を得ることになります。
(出典:「ブサメンガチファイター」)
※これが、ルックスマイナス255の姿。戦闘力は「兆」単位
そんな吉岡を主人公にした、異世界ギャグ冒険漫画です。
俺TUEEEのに俺TUEEEしない吉岡
普通のこのような力を手に入れたら、迷いなく俺TUEEE展開になるのが普通です。
女性不信だけど最強の力を持つ主人公が、無双ぶりを周りに見せつけることによって、モテモテになるという逆転劇が、私たち読者を気分爽快にさせるのです。
この構図は、女性が主人公の場合でもよくあるパターンです。
周りからブサイク扱いされていた女の子が、メイクや努力によって超絶美女に大変身、周りの男どもの見る目を変えさせるというパターンと同じです。
しかし本作では、そういうよくある展開にはなりません。
吉岡はひたすら自分の力を隠そうとします。同行する仲間が活躍できるように、こっそり無双するように努めるのです。
というか、本作はそもそもバトル展開がそれほど多くなく、別の要素がメインになっています。
バトルものと思いきや人間ドラマがメイン
少し読んでみればわかりますが、実は本作は、バトルではなく、キャラクターの人間的成長がメインの作品になっています。
異世界転生マンガは、だいたい転生した後は現世の経験をあまり引きずらず、転生後の大活躍を描くのが普通です。
が、本作は、転生前のそれぞれの苦労やトラウマを抱え、それを克服するためにもがいて成長していく姿が描かれています。
実際、転生先の世界のキャラクターはほとんど登場せず、転生してきたキャラクターばかりが登場し、それぞれの悩みを描く展開になっています。
異世界転生モノなのに、転生先の人物がほとんど出てこない時点でかなり変わっています。
普通、異世界転生ものだと、異世界の世界観(剣と魔法、冒険者としてダンジョン探索、エルフや獣人など)を存分に楽しむのが普通ですが、本作ではそれらの描写がほとんどありません。
そのため、他の異世界転生モノとは全然違うテイストになっており、異世界転生マンガに飽きている人もオススメできます。
ギャグマンガとしても高レベル
このような人間ドラマがメインと言って良い本作ですが、ギャグがかなり強めのテイストになっていて、ジャンルとしてはギャグ漫画になるでしょう。
重いテーマを扱っていても、コミカルなキャラのやりとりで、面白く読めてしまう魅力もあります。
ちなみに、吉岡の周りへのッツコミが秀逸で、純粋なギャグマンガとしてだけでも読む価値ありです。
普通の異世界転生マンガに飽きてる人にオススメ
以上、「ブサメンガチファイター」の紹介でした。
無双度:★★★★★
ハーレム度:★
ギャグ度:★★★★★
シリアス度:★★★
色気度:★
バトル度:★★★
スローライフ度:★
ギャグ多めの人間ドラマ展開が好きな人にオススメ
テンプレの異世界転生マンガが嫌いな人にもオススメ