「俺んちに来た女騎士と田舎暮らしすることになった件」は、コミックアーススターで連載されている異世界転生マンガです。
スローライフと人間ドラマ要素の高い作品です。
脱サラし農業を営む独身の男、佐伯莞爾は田舎で気ままに一人暮らしをしていましたが、ある晩に女騎士が「一晩泊めてほしい」とやってきました。
「エウリーデ王国のクリスティーナ」と名乗るその女騎士は、現代の料理や車などの文明などを全く知らず、自分が来た道もわからなくなっています。
一方、現代文明を本当に知らない様子で、魔法を使いこなすクリスティーナを見て、莞爾は彼女が異世界から来たということを信じるしかなくなります。
そして、自分がいた場所に戻ることもできず、知っている人が誰ひとりいなくなってしまったクリスティーナは、莞爾の農業を手伝いながら一緒に暮らすことになり・・というストーリーです。
異世界人が現代に来るタイプのストーリー
異世界転生モノとしてはかなり珍しい、「現代社会に異世界人がやってくる」というストーリーです。
異世界転生モノの大半は、「現代人が異世界に転生する」パターンで、たまに「異世界から現代に帰ってくる」という設定もあります。
しかし、「異世界人が現代に転生してくる」というパターンは意外と少なく、本作はその珍しいパターンをうまく描いています。
ジャンルとしてはスローライフ色が強めで、現代社会に転移してしまったクリスティーナ(クリスと呼ばれます)が、寂しさや不安を抱えながら、莞爾の農業を手伝うというストーリーです。
現代を舞台にする異世界漫画は描くのが難しい
現代を舞台にした異世界転生マンガは、剣と魔法の異世界を舞台にするよりもリアルな設定にしないといけないため、盛り上がるストーリーを描きにくいようです。
そのため、こういう設定ではギャグマンガを描くことが多く、多少強引な設定でも話を成立させているものです。
それに対して本作は、リアルなスローライフを描いており、ギャグに走らずに物語を成立させています。
最初はスローライフな生活が描かれていますが、クリスが現代とは違う世界から来たことが国などの自治体に伝わり、病原菌などがないか検査される・・というリアルな展開になります。
そしてそこにだんだん莞爾とクリスの恋愛要素が絡んできて・・という面白い流れになります。
このように、ストーリーを描きにくい設定のなかで、読ませる展開にしているところが本作のすごいところです。
また、「異世界に転移してくる」という大前提以外は、かなりリアルな展開にしているので、「もし本当に女騎士が自分の家に来たらどうしよう」という想像を掻き立ててくれます。
(出典:「俺んちに来た女騎士と田舎暮らしすることになった件」)
※実際にこんなことが起きたら、あなたはどうしますか??
これも本作の大きな魅力だと思います。
練られたストーリー展開
また、本作は複数の部の構成になっていて、異世界に来たクリスと莞爾の交流だけでは話が終わりません。
クリスと莞爾の話がいったん落ち着いた後、違う視点からでの話も始まります。
このように、とことんストーリーが練られているので、無双バトルなし、ハーレム無し、剣と魔法の世界無しという設定でも続きが気になる良作です。
そのため、ストーリーが進むにつれて、今後どういう展開になるのかが楽しみにさせられる作品です。
「女騎士と一緒に生活したい」という願望がある人にオススメ
以上、「俺んちに来た女騎士と田舎暮らしすることになった件」の紹介でした。
無双度:★
ハーレム度:★★
ギャグ度:★★★
シリアス度:★★★
色気度:★★★
バトル度:★
スローライフ度:★★★★★
現代でのスローライフの作品が好きな人にオススメ
女騎士と一緒に生活するというシチュエーションを楽しみたい人にオススメ
違う視点から描かれた異世界転生マンガを読みたい人にオススメ