「槍の勇者のやり直し」は、「Comic Wallker」で連載されている、異世界転生マンガです。
同じ異世界転生マンガである、「盾の勇者の成り上がり」のスピンオフ作品です。
異世界へ転生した北村元康は、「槍の勇者」としての使命を受けるものの、その世界で命を失います。
しかし、気が付けば転生した時に時が戻っており、ステータスも高い状態に。
そこで、かつて自分が、王女に利用され、盾の勇者ナオフミを批判していた道化だったことを恥じます。
さらに、そんな自分に気づき、落ち込んでいるところを、尚文の仲間である少女・フィーロに励まされ恋に落ちたことも思い出します。
今度は同じ過ちを犯さず、尚文にかつて受けた恩に報い、そしてフィーロと出会うことを目指して元康が動き出す・・というストーリーです。
Contents
槍の勇者・元康が尚文を救うストーリー
本作は盾の勇者の成り上がりのスピンオフ作品で、原作の主人公のライバルである槍の勇者の、元康が主人公になっています。
原作の元康は、素直な性格ながら、その単純さにつけ込まれて王女に騙され、尚文を陥れる立場になります。
そして、原作の中盤以降は、尚文と元康たちの力関係が入れ替わり、残念な勇者たちの筆頭という立場になります。
そんな元康が、本作では別人のように心を入れかえ、良いキャラとして活躍します。
(出典:「槍の勇者のやり直し」)
※フィーロの親ということで、お義父さんと呼んでいます。尚文にはかなり気持ち悪がられます。
原作の敵対勢力を雑に扱う爽快さ
原作では、元康自身をはじめ、王女マリンなどのキャラが主人公を陥れる展開になっており、敵キャラへのヘイトが溜まりやすい展開になっています。
本作では、そういう敵キャラの扱いをものすごく貶めていて、読んでいて爽快です。
マリンが豚顔で、豚のような言葉を話し、意味が理解できない。
原作で尚文を陥れる敵対勢力を雑魚扱い
元康自身の語尾がなぜか「ですぞ」になってい(かっこ悪い)。
などなど、スピンオフ作品だからこそ許される思い切った脚色をしており、原作で彼らにイライラしている読者にとっては気持ちよく読めるかもしれません。
ちなみに本作でのマリンはこんな感じ↓です。
(出典:「槍の勇者のやり直し」)
意外と練られたストーリー
ストーリーはというと、原作の流れを知っている元康が、陥れられる尚文を救おうとし、行動を共にしつつ、愛しのフィーロに会おうとします。
しかし、元康が行動を誤り、四人の勇者のうち誰かが死んでしまうと、転生直後の時間に巻き戻ってしまいます。
それを自覚できるのは元康だけで、彼は尚文と行動をともにしつつ、他の勇者も過ちを侵さないように考えることになります。
このように、単純に元康と尚文が無双するのではなく、四人の勇者が、いかに正しく行動するかを考えないいけない…という面白さがあります。
ゆるめのスピンオフ作品と思いきや、意外とストーリーがしっかりしており、時間遡行モノマンガとしても楽しめる作品です。
原作の敵キャラに腹が立つ人にオススメ
以上、「槍の勇者のやり直し」の紹介でした。
無双度:★★★★
ハーレム度:★
ギャグ度:★★★★★
シリアス度:★★★
色気度:★★
バトル度:★★★
スローライフ度:★
原作「盾の勇者の成り上がり」のスピンオフ作品が好きなオススメ(元康が好きな人にも嫌いな人にもオススメできます。)
時間遡行モノが好きな人にオススメ