「野人転生」は、「電撃大王」で連載されている異世界転生マンガです。
「なろう系小説」のコミカライズ作品で、ファンタジーらしくない異世界生活が特徴の作品です。
現世に生きる野崎人志は、子供を助けるため、トラックに轢かれ死亡してしまいます。
そこで異世界転生モノのテンプレ通り、神によってファンタジー世界に転生することになります。
しかしなんのボーナスもなく、森の中で素っ裸の状態で転生されます。
もともと身につけていた空手の腕と、サバイバル知識でとりあえず生きのびて…というストーリーです。
Contents
素手でゴブリンを殺す逞しさ
本作は、トラックに轢かれて異世界転生・・というテンプレ通りの展開なのですが、ファンタジー要素が全くない世界観が独特です。
主人公は、魔法の能力もなく、剣を使うこともなく、空手でモンスターを倒します。
また、森に転生した野崎は、簡単に森をぬけることもせず、しばらくのあいだ森の中でサバイバル生活をします。
多くの異世界転生マンガでは、森の中に転生しますが、すぐに誰か(だいたいヒロインになる美少女)と出会い、2,3日で街に出ますが、本作はそんなことはなく、ある意味リアルな展開になっています。
(出典:「野人転生」)
※これが異世界転生のリアルかもしれません。
このように、転生後に人との出会いが全くなく、ゴブリンを倒しながら森でサバイバル生活をするという、ファンタジー感ゼロの序盤が面白いです。
モンスターや人間との生々しいバトル
このように、剣とか魔法を使わない主人公のため、モンスターや対人戦も空手で行います。
最初に出会ったヒロインが、悪者に襲われているのを助けるという王道展開があるのですが、それもすべて己の肉体で相手と戦います。
それも、行動不能にするのではなく、きっちり相手の命を奪うので、かなり生々しいやり取りになります。
とはいえ、いたずらに相手を殺すのではなく、そうせざるを得ない状況や相手であることを上手く描いています。
そのため、ダークヒーロ的な感じではなく、正義感のある主人公として違和感なく読み進められます。
展開そのものは王道異世界ファンタジーですが、サバイバル生活、空手で戦う…と言った設定がファンタジー離れしているところが、本作の特徴であり魅力と言っていいでしょう。
ファンタジー感のない異世界転生マンガを読んでみたい人にオススメ
以上、「野人転生」の紹介でした。
無双度:★★★★
ハーレム度:★
ギャグ度:★★
シリアス度:★★★★
色気度:★
バトル度:★★★★
スローライフ度:★★★
空手で戦う主人公が好きな人にオススメ
剣と魔法の存在感が無い作品を見てみたい人にオススメ
サバイバル生活展開が好きな人にオススメ