異世界漫画では、独り立ちする主人公が歩むパターンの2大王道が、
- 冒険者になる
- 学園に通う
です。
「学園に通う」展開では、主人公をバカにしてくる上級生や同級生を見返す展開や、チート能力で教師たちの度肝を抜く・・という王道展開が楽しめます。
そこで今回は、毎日365日異世界漫画を読んでいる私が、主人公が学園に通う展開の異世界漫画のうち、おすすめ作品を紹介します。
Contents
賢者の孫
作品特徴
主人公の立場:平民(ただし育ての親が大賢者)
無双度:多いにあり
スクールライフ展開:多め
数々のチート行動で、同級生を呆れさせる主人公が爽快!
なろう系小説原作では早い段階でコミカライズされ、異世界漫画の醍醐味であるチート無双展開が存分に楽しめる作品です。
転生によって圧倒的な魔力をもち、その自覚がない主人公・シンは、魔法を学ぶ学院に通うことになりますが、同年代どころか人類最強クラスの魔力で無双する展開が楽しめます。
さらっと国宝級の魔道具を作ったり、伝説級とされる瞬間転移魔法を使いこなすなど、普通であるかのように次々と異常な行動をし、周りを驚き呆れさせる様子がコミカルに描かれるところが魅力の作品です。
異世界漫画では、本作のように、主人公が無自覚に異常なチートを見せつけて、周りを驚かせるというシーンがコミカルに描かれるのが一つの王道になっていますが、その走りが本作ではないかと思います。
そんな主人公の暴走ぶりが面白い作品ですが、学院が舞台になることから、そこで仲間たちと出会い、共に成長していく青春ストーリーが楽しめます。
主人公とヒロインのもどかしめな恋愛展開もありつつ、学院の仲間たちどうしの恋愛展開などの爽やかな青春も堪能できるところも大きな魅力でしょう。
このような無双ぶりと青春展開もありつつ、魔族との戦いもストーリーの柱になっており、バトル展開も十分楽しめる作品になっています。
物語が進むにつれ、主人公や仲間たちが成長し、強力な魔族とのバトルが物語のメインになっていきます。
学生たちの成長や、バトル要素が好きな人にもおすすめできる作品になっています。
オススメポイント
異世界漫画ブーム初期から続く人気作
チート持ちの主人公がうっかり無双して周りを驚かせる展開
青春ドラマやバトル展開が楽しめる
魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~
作品特徴
主人公の立場:史上最強の魔王
無双度:多いにあり
スクールライフ展開:少なめ
最強の魔王が転生してスクールライフ!?
異世界マンガといえば、現世の人間が転生するのが普通ですが、本作では魔王が転生する展開が楽します。
主人公のアノスは、もともとは残忍な魔王で、最強の魔族として猛威を奮っていましたが、戦いに飽き、勇者に自分を討たせて転生します。
再び魔族として生まれた主人公ですが、そこでは自分の子孫達が、真の魔王になるべく学院に通っており、アノスもそこに入学する・・・という展開です。
本作は、魔王要素と学院要素がうまく組み合わされた作品です。
主人公が転生した2000年後の世界では、自分の子孫たちが生徒なので、当然その力はアノスに及びません。
主人公の力は、チートすぎるが故に理解されず、エリート意識高めの生徒たちは、色々な学院行事でアノスにマウントを取ろうとしますが、それを主人公が圧倒的な力でねじ伏せていく爽快な展開が楽しめる作品になっています。
「強い主人公が学院で無双する」という王道をしっかりなぞっているので、この展開が好きな人にはオススメできます。
そんな最強の魔王ですが、育ての親の愛に触れたり、学院で出会う同級生に優しい気持ちをもつ一面も描かれます。
残虐だった魔王が、転生によって家族愛や仲間への思いやりの気持ちを持つようになる・・という人間ドラマも本作の魅力の一つになっています。
それ以外にも、学院で起こるバトルや、同級生の間に生まれる深いエピソードも描かれ、異世界漫画では珍しくストーリー性の高い作品にもなっています。
そのため、単純に「魔王が転生して無双する」という内容以外にも、魅力の多い作品になっています。
また、魔王の祖先であるアノスの名前が伝承されていなかったり、なぜか種族の平均的な魔力が弱くなっていたりと、目覚めた後の世界には謎が多くあります。
このようなミステリー的な設定もあり、ストーリーが進むにつれ、これらがどのように回収するされていくのかも楽しみな作品です。
オススメポイント
魔王が転生する展開が楽しめる
プライド高めの魔族たちをねじ伏せる主人公のチートぶり
謎が多く気になるストーリー展開
冰剣の魔術師が世界を統べる 世界最強の魔術師である少年は、魔術学院に入学する
作品特徴
主人公の立場:最強の魔術師
無双度:多いにあり
スクールライフ展開:多め
氷魔法が武器なのに展開は最高に熱い学院ファンタジー!
12歳の少年ながら、世界最強の魔道士「冰剣の魔術師」として活躍した主人公・レイが、平和になった世の中で、普通の学生としての人生を歩むため、自分の正体を隠して魔術学院に入学するというストーリーです。
子どもながらこれまで戦いばかりだった主人公が、学院に通うことで仲間に出会い、学校生活を送りながら青春を過ごす展開が楽しめます。
異世界漫画らしく、主人公が無双する展開も多めで、主人公をはじめ、その仲間たちも少年漫画らしく、まっすぐで熱いキャラが多いのが特徴です。
レイは自分の力を隠しているため、無能キャラなレイを庇う仲間たちの活躍がありつつ、仲間たちが絶対絶命のピンチには、主人公が真の力を覚醒させて仲間を守る・・という熱い展開が繰り広げられます。
そんなストレートな少年漫画ですが、主人公たちキャラクターの意外な一面が、かなりコミカルに描かれるところも大きな魅力です。
(出典:「冰剣の魔術師が世界を統べる」)
レイは実はかなりの筋トレ馬鹿で、名前も知らない初対面のルームメイトといきなり筋トレに励み、魂の友になります。
また、自信のない仲間を鍛えるために、ビリーズブートキャンプ的なノリでいきなりスパルタに鍛え始めます。
その他にも、いっけん塩対応なメイドキャラが、実は内面腐女子だったりと、色んな人物の激しいギャップに思わず笑ってしまいます。
なお本作で特徴的なのは主人公と師匠・リディアの絆です。
レイの師匠であり、先代の冰剣の魔術師でもある彼女は、彼の母親のような姉のような、恋人のような色々な感情を見せてくれるキャラクターになっています。
本作のメインヒロインではないものの、とても印象的なキャラクターになっており、主人公と師匠との関わりも見逃せない作品だと思います。
オススメポイント
学院を舞台にした熱い青春バトルストーリー
キャラのギャップ面白いギャグ展開
師匠との絆・関わりも見どころ
劣等眼の転生魔術師
作品特徴
主人公の立場:未来へ転生した最強の魔術師
無双度:多いにあり
スクールライフ展開:多め
強すぎる故に避けられた魔術師が、転生して青春を満喫!
勇者パーティの一員として活躍した魔術師の主人公・アベルは、魔王亡き後の世界で、強すぎるがあまり恐れられてしまいます。
そんな世界に嫌気がさし、特殊な魔術で200年後の世界へ転生することに成功しますが、その世界では魔力の水準が下がっていて・・という展開から始まります。
かつて最強の魔道士だった主人公が、その力そのままに転生し、しかも魔法の水準が下がっているという、もはや無双するしかない展開な作品です。
そんな主人公が、学生のくらいの若さの肉体に転生したため、魔法の学園に入学することになります。
作中最強の主人公は、彼をなめてかかる学生達に対して、しっかりと無双を繰り出す爽快な展開が楽しめるだけでなく、同級生たちからもモテるので、ハーレム展開も堪能できます。
また、それに加えて学校生活イベントも充実しているのが魅力です。
所属する部活動を探したり、長期休みで海に行ったり、進路希望調査のイベントもあるなど、学校生活を描くシーンが多いです。
精神年齢が高く、クールな主人公ですが、学生らしく若くて青い仲間たちが集まり、青春的なイベントがワイワイ繰り広げられる展開が楽しめます。
学生生活がメインで描かれますが、良からぬ目的を持つ敵勢力とのバトルもあり、アベルがしっかり無双する展開も描かれます。
普段は平和な学生生活が描かれますが、敵との戦いとなると相手に容赦はなく、命を奪うこともあり、シリアスなバトル展開も味わえます。
無双・学園・バトル展開がしっかりと堪能できる作品だと言えます。
オススメポイント
無双・ハーレム展開がともにしっかり楽しめる
学校生活イベントが充実
達観した主人公と若い学生たちのやり取りが面白い
没落予定なので、鍛冶職人を目指す
作品特徴
主人公の立場:没落予定の貴族
無双度:少なめ
スクールライフ展開:多め
無双&ハーレムなんかより、没落しない方がよっぽど大事。
乙女ゲームの貴族の家系に転生した主人公ですが、自分に待ち受けているのが、悪役令嬢とも没落する運命であることを悟ります。
それを避けるため、貴族なのに鍛冶職人に弟子入りしたり、領地の観光事業に着手するなどの堅実な生き方を始める・・という設定が面白い作品です。
とにかく没落を回避するために色々手を出す主人公ですが、貴族達の通う学園に自分も通うことになり、そこでのスクールライフが描かれます。
学園に入学する主人公ですが、バトルで無双したり、圧倒的な能力を見せつけるようなことはなく、部活選びや長期休暇の過ごし方など、スクールライフのイベントを扱うことが多いです。
また、学園で出会うクラスメイトや教師などの仲間達が増え、主人公以外のキャラクター間の人間ドラマなども楽しめます。
ツンデレな悪役令嬢や、寡黙気味でマッチョな同僚、人間サイズの猫である魔法教師・・など、キャラクターの個性の幅はかなり広いです。
そんな仲間たちと、学校らしいイベントをともに過ごすストーリーが面白い作品になっています。
魔族との戦いや、裏切り展開といったドラマチックなストーリーはほとんどなく、とにかく没落を防ぎたい主人公が、手に職をつけるよう奮闘したり、仲間たちとのスクールライフがゆるく楽しめる作品になっています。
スローライフではありませんが、それに近いような雰囲気な感じで、色々なキャラクターと関わる(わりと振り回されることが多い)展開が面白い作品になっています。
今回紹介する作品の中では、かなり平和色が強いため、ゆるい感じの学園物語を読みたい人におすすめです。
オススメポイント
没落エンドの回避展開ストーリー
スクールライフ展開が多め
個性豊かなキャラクターが数多く登場
ロクでなし魔術講師と禁忌教典
作品特徴
主人公の立場:やる気のない教師
無双度:少し無双する
スクールライフ展開:多め
教師が主人公の、本格ファンタジー学園モノ
学院を舞台にした作品ですが、主人公は生徒ではなく教師であるところが珍しい作品です。
異世界漫画に限らず、学校教師が主人公の作品では、型破りな教師が最初は生徒から反発されながらも、だんだんと絆を深めていく展開が多いです。
本作は、その異世界漫画バージョンとでも言うべき作品です。
序盤では、やる気のない教師の主人公・グレンが、生徒から反発されながらも、敵との戦いを経て、生徒から信頼されていくステップが描かれます。
それと同時に、学院や生徒を狙う敵対勢力とのバトルが絡み、だんだんとバトル展開がメインになっていきます。
そこにはグレンのかつての仲間たちも登場し、協力して敵と戦うなどの展開もあります。
グレンを中心として、昔の仲間と今の生徒たちが協力して敵と戦うという展開などは、読んでいて熱くなるところがあります。
さらには、グレンに秘められた過去のストーリーも明らかになっていくなど、物語が進むに連れて深みも出てきます。
単純に「不良教師が生徒と信頼を築く」という作品ではなく、バトル展開や深いストーリーが楽しめる作品になっています。
また、魔法の表現が凝っているところも本作の面白いところです。
- 詠唱によって魔法の効果が変わる
- キャラごとの固有の魔法の能力がある
などの設定がきちんと作られているため、魔法バトルも練られています。
このように、魔法の設定一つをとっても、細かいところがきちんと詰められているところも個人的に好印象です。
オススメポイント
異世界の学園モノでは珍しい、教師が主人公のパターン
破天荒な教師がだんだんと生徒の心をつかむ
凝られた魔法の描写が楽しめる
影の実力者になりたくて!
作品特徴
主人公の立場:陰の実力者にあこがれる変人
無双度:こっそり無双
スクールライフ展開:少なめ
何が彼を「陰の実力者」へと駆り立てるのか、もはや理解不能。
影の実力者というポジションに憧れる主人公が、ファンタジー世界に転生し、その実現を目指して独特な活躍をするギャグ漫画です。
本作は、影の実力者への憧れぶりが、とにかくコミカルに描かれているのが最大の魅力です。
現実世界にいたころは、目立たないように過ごすのと、実力をつけることに力を入れるあまり、こんな有様になります。
(出典:「陰の実力者になりたくて!」)
あげく、魔法に憧れて妙な修行を重ね、トラックの光を魔法の発現だと勘違いして飛び込むという、異世界転生漫画史上最強クラスのアホな転生が楽しめます。
ファンタジー世界に転生した後は、ここぞとばかりに鍛えて実力者としての力を身に着けつつ、家庭では、活発な姉よりも弱いようにふるまい、モブキャラポジションを得ることに全力を尽くします。
そんな主人公が、貴族の通う学園に入学することになり、作中最強クラスの腕を持ちつつも、モブキャラを演じる様子がコミカルに描かれます。
モブキャラとしてのふるまいを完璧にマスターしている彼ですが、事態はそう思うようにはいかず、事件に巻き込まれていく展開が面白い作品になっています。
そして、本作の最大の特徴は、「勘違いコメディ」ストーリーです。
シドは、幼少期に助けたエルフの娘に、「自分は、悪の組織、ディアボロス教団を倒すためにシャドウガーデンという組織を結成している」と適当な大嘘を吐きますが、娘はそれを信じこみ、次々と仲間を増やします。
一方、魔人の復活をもくろむディアボロス教団は実在し、主人公の家族や学園にたいして色々な悪事を働くというまさかの展開になります。
主人公がテキトーにでっち上げた「シャドウガーデン」と「ディアボロス教団」による戦いが実際に巻き起こり、それに軽いノリで参加するシドの活躍?ぶりも楽しめる内容になっています。
オススメポイント
陰の実力者にあこがれる独特なキャラクターの主人公
主人公を中心としたギャグ展開
だんだんと規模が大きくなる勘違いコメディ
学院内で無双する展開が楽しめる
以上、学院が舞台になる異世界漫画のうち、オススメの作品を紹介しました。
学院が舞台になる作品では、クラスメイトや教師など、関わるキャラが多く、また成績をつけられる場所なので、主人公が無双して最高の評価をもらう(学校の基準では計り知れない力を見せる)という展開が多めです。
そのため、同じ王道展開である、冒険者になるストーリーよりも無双が楽しみやすいと言えるかもしれません。
異世界漫画の無双展開を味わいたい人は、学院に入学する展開の作品をオススメします。
なお、無双する展開が好きな人は、こちらの記事も参考になります。